こんにちは、院長の宮脇大です。
「たんぱく質が大事」って、最近あちこちで言われていますよね。
でも外来でよく聞かれるのが、「結局、1日に何グラム摂ればいいんですか?」という質問です。プロテインドリンクを飲みはじめた患者さんから「飲みすぎていないか心配」と言われることも、しょっちゅうあります・・。
今日は、たんぱく質の必要量について、できるだけわかりやすくお話しします。
結論から言うと、体重1kgにつき1〜1.5gが目安です
一般的な成人の場合、体重1kgあたり1〜1.5gのたんぱく質が目安とされています。
体重60kgの方なら、1日60〜90g。これが「普通に生活していて、健康を維持するための量」です。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」でも、18歳以上の成人には体重あたり1.0g程度を推奨しています。筋トレや有酸素運動をよくする方、あるいは高齢の方は、これより少し多めに摂ることが推奨されています。
年代別に見ると、こんなに違う
10〜30代(若い世代)
活動量が多く、筋肉を作る力も比較的旺盛な時期です。標準的な1〜1.2g/kgで十分なことが多い。
40〜50代(中年期)
代謝が落ちはじめる時期。筋肉量が少しずつ減りはじめるため、意識的にたんぱく質を増やしていくことが大切です。1.2g/kgを目安にしてほしいです。
60代以上の方
実は、高齢になるほどたんぱく質の必要量は増えるんです。これは、筋肉を作る効率が落ちてくるためで、同じ量を食べても若い頃より筋肉になりにくい・・。1.2〜1.5g/kgを意識してください。
先日、78歳の患者さんが「最近、足腰が弱くなってきた気がして」と言われていました。食事記録を見てみると、1日のたんぱく質が40g台で、推奨量の半分以下・・。これ、意外とよくあることなんです。
食材別の目安量
「1日60〜90gって、何を食べれば摂れるの?」とよく聞かれます。ちょっとイメージしにくいですよね。食材別に見てみましょう。
| 食材 | たんぱく質量の目安 |
|---|---|
| 鶏むね肉100g | 約24g |
| 卵1個 | 約6g |
| 納豆1パック(45g) | 約8g |
| 木綿豆腐150g | 約10g |
| 牛乳200ml | 約7g |
| 鮭1切れ(80g) | 約18g |
| ツナ缶1個(70g) | 約13g |
3食にたんぱく質源を意識して入れると、自然と必要量に近づきます。
たとえば、朝食に卵1個+牛乳200ml(合計約13g)、昼食に鮭1切れ(約18g)、夕食に鶏むね肉100g+納豆1パック(合計約32g)。合計約63g。意外と難しくないんです。
動物性+植物性を組み合わせるのがコツ
たんぱく質には「動物性」と「植物性」があります。
動物性は肉・魚・卵・乳製品。植物性は大豆製品(豆腐・納豆・豆乳)など。
動物性たんぱく質は体内での利用効率が高く、アミノ酸バランスに優れています。一方、植物性は食物繊維や抗酸化物質も一緒に摂れるメリットがある。
どちらか一方に偏るより、両方をバランスよく取り入れるのが理想です。和食の基本「一汁三菜」は、実はこれをうまく実現しているんですよね。
腎臓病の方は注意が必要
一点、大事なことをお伝えします。
腎臓病がある方は、たんぱく質の摂りすぎが腎臓に負担をかけることがあります。「みんなと同じようにたんぱく質をしっかり摂ればいい」とはならないので、担当医や管理栄養士に相談してください。
逆に言えば、腎臓病のない方は「たんぱく質を摂りすぎると腎臓に悪い」と過度に心配しなくて大丈夫。普通の食事の範囲内であれば、特に問題ありません。
まとめ
- 目安は体重1kgあたり1〜1.5g
- 高齢になるほど意識的に増やす必要がある
- 3食にたんぱく質源を1種類ずつ入れると達成しやすい
- 動物性と植物性を組み合わせるのがベスト
- 腎臓病の方は個別に相談を
「なんとなく食べている」から「たんぱく質を意識して摂る」へ。小さな変化が、10年後の体の丈夫さにつながっていきます。
それでは、また!
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