こんにちは、院長の宮脇大です。

外来で食事指導をしていると、不思議なことに気づきます。

同じようなアドバイスをお伝えしても、3ヶ月後にスルッと続いている方と、2週間で挫折してしまう方がいるんです。

その違いって、なんでしょう??

意志の強さでしょうか。年齢でしょうか。それとも、もともと健康意識が高かったから??

結論から言うと、どれも違いました。

今日は、私が外来で多くの患者さんを診てきて気づいた、「食事改善が続く人」の共通点を、5つに絞ってお話しします。

共通点1: 完璧を目指していない

これがいちばん大きいかなと思います。

続く方ほど、口を揃えて「ゆるくやってます」と言うんです。

「先生に言われたこと、半分くらいしかできてないですけど・・」

そう言いながら笑っている方が、3ヶ月後の検査でしっかり数値が改善している。これは外来あるあるです。

逆に、最初から「全部やります!」と意気込んでいた方ほど、2週間後の再診で「実は・・続きませんでした」となりがちなんです。

100点を狙って0点になるより、60点を3ヶ月続ける方が、結果的にずっといい数値が出ます。

これ、本当に皆さんに知ってほしいことです。

共通点2: 「やめること」より「足すこと」を考えている

続かない方の食事の話を聞くと、「お菓子をやめます」「お酒をやめます」「ご飯を減らします」という「やめる」「減らす」の話ばかりが出てきます。

一方、続く方は「足す」話が多いんです。

  • 「朝にヨーグルトを足してみました」
  • 「夕食に野菜のおかずをもう一品作るようになりました」
  • 「お味噌汁に野菜をいっぱい入れるようにしました」

不思議ですよね・・。

人間って、「何かを奪われる」のは強いストレスになります。だから「やめる」アプローチは続きにくい。

でも、「何かを足す」のは、新しい楽しみや発見につながるので、続きやすいんです。

我慢ではなく、追加。これは大事なポイントだと思います。

共通点3: 数字に振り回されない

体重計に毎日乗ること自体は、いい習慣です。

ただ、続く方と続かない方では、「数字との付き合い方」が違います。

続く方は、数字を「ふーん」くらいで見ています。

「あ、今日は0.3kg増えた。まあ、昨日飲み会だったからな」

これくらいの距離感。

一方、続かない方は数字に一喜一憂してしまうんです。

「0.5kg増えた・・もうダメだ」 「今週ぜんぜん減ってない・・諦めようかな」

こうなると、メンタルが先に折れて、食事改善も止まってしまう。

体重測定はいつがベスト?毎日記録するメリットの記事でも書きましたが、体重は「日々の変動を含んだ、ざっくりした傾向線」として見るのが正解です。

1日2日の数字に振り回されない方が、結果的に長く続きます。

共通点4: 「次の食事」で戻すクセがついている

これも続く方によく見られるパターンです。

人間、食事改善をしていても「食べ過ぎる日」って必ずあります。

飲み会、お祝い事、ストレスでドカ食い・・色んなパターンがありますよね。

続く方は、こういう日があっても、「次の食事」から普通に戻すんです。

「昨日飲み過ぎたから、今日の朝は軽めにしておこう」

それだけ。

逆に、続かない方は、1回逸脱すると「もうダメだ、リセットだ」となりがちなんです。

  • 「1週間断食でリセットします」
  • 「来週からまた頑張ります」
  • 「もう全部食べちゃいます、明日からやり直し」

これ、続かないパターンの典型です。

私が外来でいつもお伝えしているのは、「次の食事から戻せばいい」ということ。

1食の逸脱は、次の食事で十分リカバリーできます。「明日から」「来週から」ではなく、「次から」。これが続けるコツです。

共通点5: 自分の体の変化を「観察」している

最後がこれです。

続く方は、体重以外の体の変化にも気づいています。

  • 「最近、朝起きた時のだるさが減ってきた気がします」
  • 「お通じが良くなりました」
  • 「夕方の眠気が前ほどひどくない」
  • 「お腹周りのベルトの穴が1つ縮みました」

体重計の数字だけじゃなく、自分の体のちょっとした変化に目を向けているんです。

これって実は、すごく大事なことです。

食事改善の効果って、体重よりも先に体調に出ることがよくあります。眠りの質、肌の状態、お通じ、疲れにくさ、集中力・・。

数字に出ない変化に気づける方は、「効果が出てる」という実感を持ちやすいので、続けるモチベーションが続きやすいんです。

逆に、体重ばかり見ていると、変化が見えにくくて諦めてしまう。

「自分の体の声を聞く」という習慣、ぜひ意識してみてください。

まとめ: 続く人は「ゆるく、長く」やっている

5つの共通点をまとめると、こんな感じです。

  1. 完璧を目指していない
  2. 「やめる」より「足す」を考える
  3. 数字に振り回されない
  4. 「次の食事」から戻すクセがある
  5. 体の変化を観察している

ぜんぶに共通しているのは、「ゆるく、長く」という姿勢なんです。

短距離走じゃなく、マラソンのイメージ。

リバウンドしない減量の考え方でも書きましたが、食事改善は「期間限定のダイエット」ではなく、「これからずっと続けていく生活」です。

だからこそ、続けられるペースで、続けられる内容で、やっていくのが何より大事だと思います。

「食事でYOBO相談」では一緒に伴走します

「食事でYOBO相談」では、当院の管理栄養士スタッフと医師がチームで、皆さん一人ひとりの「ゆる〜く続けられる食事」を一緒に考えます。

最初から完璧なプランをお渡しすることがゴールではなく、「あなたの生活に無理なく組み込める食事」を、一緒に試行錯誤しながら作っていきます。

3ヶ月、半年、1年・・と続けていくうちに、気づいたら「これが普通」になっている。

そんな状態を目指して、伴走させていただいています。

「自分は意志が弱いから無理」と思っている方こそ、一度ご相談いただきたいなと思います。意志の強さは、続く・続かないに、ほぼ関係ないですから・・。

それでは、また!

次回は、皆さんから本当によく聞かれる「結局、何を食べればいいんですか?」というシンプルだけど深い質問について、改めてお話ししてみようかなと思います。


監修:宮脇 大(医師・Doctor’s Fitness 診療所 院長)

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