こんにちは、院長の宮脇大です。

「食事でYOBO相談」をはじめてから最初のご案内の記事を書いたのが4月1日でした。早いですね・・。

今日は少し違う角度から、外来でずっと見てきた「食事改善が続く人の共通点」についてお話ししたいと思います。

何百人という患者さんの食習慣改善に関わってきた中で、気づいたことがあります。

続く人と続かない人の違いは、意志力の差でも、知識量の差でも、なかったんです。

共通点1: 「完璧にやろう」としていない

続かない人の多くは、最初から完璧を目指します。

「今日から揚げ物は一切食べない」「ご飯は毎回半分にする」「外食は月2回まで」——こういうルールを作って、守れなかった日に「もうダメだ」と挫折してしまう。

続く人は違います。

「まあ、ほとんどの日にちゃんとやれれば十分」という感覚があります。

先日、HbA1cが6ヶ月間で7.1から6.4に下がった60代の患者さんがいました。「どうやって続けましたか?」と聞いたら、「ゆる〜くやりました。できなかった日は気にしない、そしたら続きました」とのことでした。

「ゆるくやる」って、意外と難しいことですが、食事改善の「肝」だと思っています。

共通点2: 「できること」から始めて、小さな成功体験を積む

「全部変える」より「ひとつだけ変える」から始める人の方が、長続きします。

ある患者さんは「糖尿病予備軍」と言われてから、まず「毎朝白米→玄米に変える」だけを3週間やってみました。それで少し体重が落ちてくると「他にも変えてみよう」という意欲が湧いてきた。

小さな変化が小さな成功体験になって、次の変化を引き起こす——という好循環が起きるんです。

「全部一気に変えよう」とすると、変化が多すぎてどれも身につかない、という悪循環になりやすい。

共通点3: 「なぜ変えるのか」が自分の言葉になっている

「先生に言われたから減塩している」という人と、「血圧を下げて孫の運動会に元気に出席したいから減塩している」という人では、続き方がまったく違います。

外から与えられた理由より、自分の中から湧き出る理由の方が強い。

「なぜ食事を改善したいのか」——これが自分の言葉で言えるようになると、外来に来なくても自分で続けられるようになります。

「ちょっと体重が増えてきたから」という漠然とした理由より、「10年後も自分の足で歩きたいから」という具体的なイメージの方が、モチベーションが持続しやすいです。

共通点4: 「記録している」

これは本当に大きいです。

PHRアプリで食事の写真を撮って記録している方は、それだけで食習慣が改善しやすい。なぜかというと、「記録する」という行為が、食べる前に一瞬意識を向けることにつながるから。

「後で記録するのか・・じゃあこれは食べるのやめようかな」という抑制が自然と働く。

また、1週間後・1ヶ月後に記録を見返すと、自分の食事パターンが見えてきます。「月曜日は夜が遅くなりがちだ」「ストレスがある日はお菓子が増える」——こういう自分の傾向がわかると、対策を立てやすくなります。

共通点5: 「食事を楽しんでいる」

これは見落とされがちですが、続く人はみんな「食事改善を苦行にしていない」んです。

「これは食べちゃダメ」という禁止の感覚より、「これを食べると体に良い気がする」「この食材、美味しいうえに健康的らしい」という発見の感覚で食事をしている。

鶏むね肉の記事でも書きましたが、美味しく作れると「続けよう」と思えます。食材や調理法の工夫を楽しんでいる方は、自然と食習慣が良い方向に変わっていきます。

「続ける」ことが最大の治療

外来を長年やってきて思うのは、「少しだけ良い食事を長く続けること」が、「完璧な食事を短期間やること」より、体への影響は大きいということです。

意志力や知識より、仕組みと環境と、ちょうどよい緩さ——これが食事改善を続けるための本質だと感じています。

「食事でYOBO相談」では、その人のライフスタイルに合わせて「続けられる仕組み」を一緒に作っていくことを大切にしています。

それでは、また!


「カロリー制限ダイエット」が続かない理由中年太りの正体——基礎代謝の話

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